センサーサイズが小さいことから「暗い所が苦手」と思われがちなMFT規格のデジカメを使って、夜の月(moon)を撮影してみました。
MFT M4/3 マイクロフォーサーズ
マイクロフォーサーズは、オリンパス&パナソニックの2社が採用するデジタルカメラのセンサーサイズに関する規格。
センサーの大きさはフルサイズの半分・APS-Cよりやや小さめとなり、いくつかの特徴があげられます。
焦点距離が2倍
たとえば12-40mmというレンズがあったとします。
レンズは一般的にフルサイズ機で撮影したときの焦点距離を表示しています。
マイクロフォーサーズ機に12-40mmを装着すると、焦点距離は2倍の24-80mmとなります。
ちなみにEOS KISSシリーズやニコンDXフォーマットは、APS-Cサイズのセンサーを搭載していますので、約1.5~1.6倍の焦点距離となります。
被写界深度が深い
個人的に気に入っている部分が「被写界深度が深い」という点です。
センサーサイズが大きいと、ボケやすいといわれています。
それは、ピントが合っているように見える面(奥行)が少ない(薄い)ということです。
これを被写界深度が浅いと表現しますが、マイクロフォーサーズではボケにくいぶんピントが合っている部分が広くなることで撮影しやすいというメリットがあります。
実際に使用してみると、軽量・小型に設計しやすく焦点距離が2倍となることから望遠域の撮影が得意な規格なので、遠方の被写体をとらえやすと感じます。
手持ちで月を撮影
強力な手振れ補正が高評価を得ているオリンパスのミラーレス一眼カメラ。
今回の撮影に使用したのは、2019年にE-M1Xが登場するまでオリンパスのフラッグシップ機として君臨していたE-M1 markⅡ。
レンズはパナソニックのH-FSA100300で、焦点距離は最大600mm相当となります。
焦点距離600mm・シャッタースピード1/5000秒・絞り値f/8・ISO感度1600
感度を上げすぎると画質が低下しやすいため、ISOは1600に設定しました。
レンズの絞りは解放でf/5.6ですが、少し絞ってf/8にセット。
手持ち撮影のため、出来る限り手ブレを抑えるべくシャッタースピードを1/5000秒まで早めました。
過去に撮影した月よりもうまく撮れた感じます。
あまりの高性能機材のため、まだほとんどの機能を使えていませんが、設定を変えて撮影するのは楽しいですね。